宗廟(史跡第125号) ユネスコの世界文化
宗廟は朝鮮時代の歴代の王と王妃または追尊された王と王妃の神主を奉安した廟である。56,500坪の境内に宗廟の正殿をはじめ、別廟の永寧殿と典祀庁、斎宮、享官庁及び功臣堂などの建物がある。宗廟の創健は朝鮮王朝が漢陽に遷都して太祖3年(1394)に着工され、1359年に完工、その年開城から神主を移して奉安したのである。初めは太室7間、左右翼室が各2間ずつ、功臣堂5間の規模だったが、明宗朝の時3間を重建し10間になったが、壬辰倭乱の時焼失され、1608年に正殿11間が重建され、その後もさらに増築され、現在19間の規模になったのである。永寧殿は世宗3年(1421)に創建され、初めには正殿4間、東西夾室が各1間ずつの規模であったが、壬辰倭乱の時に焼失され、1608年重建、その後もさらに増築され現在16間に至る。現在、宗廟の正殿には19室に49位、永寧殿には16室に33位、正殿の朝廷の功臣堂には83位の神位が各々奉安されている。朝鮮時代には正殿で毎年五大享を、永寧殿では祭享日を決めて毎年春秋2回祭礼を行った。1945年以来廃止されたが1969年から毎年1回大祭を行い、1971年からは全州李氏大同宗約院で5月のはじめの日曜日に宗廟大祭を行っている。これは朝鮮王朝の祭礼の形態を示しているので。政府は1975年に宗廟祭礼を重要無形文化財の第56号に指定し保存している。
» 休日: 毎週火曜日
» 入場料: 19~64歳:1.000ウォン 7~18歳:500ウォン
» 入場時間: 2月-5月 9月- 10月:9:00-18:00 6月-8月 09:00-18:30
11月-1月(土・日・祝):9:00-17:30
» 日本語無料ガイド: 09:40 11:40 13:40 15:40 一日4回、この時間だけ入ります、
» 自由観覧 : 毎週土曜日(有料)(最後の週水曜日は無料)
» 行き方:地下鉄1号線鍾路3街(チョンノサムガ)駅11番出口 を出て、約100m程直進すると左に見えてくる公園の中にあります。(徒歩3分)
正殿は朝鮮王朝の時、在位王の4代祖(高・曾・祖・父)と歴代の王の中で、特に高徳のあった王と王妃の神主の祭祀を行う所である。正殿は宗廟の中心的な建物で本来宗廟と呼ばれたが、永寧殿が建てられると別廟に対する太廟として、即ち正殿と呼ばれるようになった。太祖4年(1395)創建されたが、初めに正殿は太室7間、左右翼室各2間、功臣堂5間の規模であった。仁辰倭乱の時焼失され宣祖41年(1608)重建され、その後も幾度か改築されたのである。建物は自然の璞石板を敷いた広い月台の上に簡 略な翼工系の形式を取っている。前面には各間ごとに板門をつけ開閉するようにしているし、後面と側面は壁で塞いだ。(国宝第227号)
朝鮮の礼法は四代奉祀であった。王室でも同じように宗廟の正殿に当代の王の四代祖まで奉安し、その上は永寧殿に奉安した。それで宗廟には正殿と永寧殿は隣になっているはずである。現在この永寧殿は16室の一階の家であるが、世宗3年(1421)創建当時には6室(太室4間、東西挾室2間)の規模であった。16室には王と王妃が33位奉安されている。 昔は毎年の春と秋に祭祀を行ったが、1971年からは毎年5月の初めの日曜日に宗廟大祭を行っている。(宝物第821号)
宗廟大祭の時には宗廟祭礼楽が演奏される、ここで告げられる音楽の保太平と定大業は本来、世宗(1418~1450、在位)が演礼用の文武楽舞と制定されたのを、世祖(1455~1468)時祭享に使われるように改作し、世祖10年(1464)に初めて宗廟祭礼楽で演奏されたのである。 保太平は歴史の帝王の文徳を、定大業は歴代帝王の武功を褒める内容で、楽章の 歌と64人の八?舞が伴う。宗廟祭礼楽は歴史的・芸術的価値が非常に大きく、東洋古典音楽としては稀に残っているので、重要無形文化財1号と指定されている。(重要無形文化財第1号
ソウル特別市 鐘路区(チョンノグ)鐘路 157 薫井洞(フンジョンドン)